副業詐欺で20万円失って気づいた、“甘い話”の共通点と、そこから見えた希望

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副業詐欺で20万円失って気づいた、“甘い話”の共通点と、そこから見えた希望

正直に言うと、私はもともと「お金に疎いタイプ」でした。
社会人になってから、給料の範囲で生きることに精一杯で、将来のことを考える余裕なんてなかった。
そんなとき、SNSのタイムラインに流れてきたのが──
「未経験OK・スマホ1台で月50万円」という投稿でした。

当時の私は、職場に不満を抱え、毎日同じ電車に揺られる自分にモヤモヤしていました。
「副業で少しでも変われるかもしれない」──そんな淡い期待が、クリックを押す指を動かしたんです。
最初は“優しく教えてくれる人”がいて、丁寧な言葉をかけてくれて……
気づけば、登録料やサポート費で20万円を支払っていました。

けれど、結果は何も残らず。
相手の連絡は途絶え、私の口座だけが軽くなりました。
「信じた自分が悪い」と泣いた夜、悔しさよりも“情けなさ”が強かったのを覚えています。
でも、時間がたって分かりました。
悪いのは、夢を利用する“甘い言葉”だったんです。

この経験をきっかけに、私は“副業の現実”を学び直しました。
この記事では、私が騙されたときのリアルな体験と、甘い話に共通する3つのサイン
そして、そこから立ち上がるための「守る力」についてお話しします。

副業詐欺で失った20万円。そのときの私が見えていなかったこと

最初のきっかけは、何気ないSNSのDMでした。
「もえさんの投稿、すごく共感します。よかったらお話しませんか?」
そんな優しい言葉から始まったやり取りが、まさか詐欺につながるなんて、そのときは夢にも思いませんでした。

相手は、年上の女性。
プロフィールには「副業で独立」「子育てしながら在宅で月収50万円」。
写真も自然体で、投稿も前向き。
私が憧れていた“自立している女性像”そのものでした。
だからこそ、「この人みたいになりたい」と思ってしまったんです。

メッセージのやり取りは丁寧で、押しつけがましくない。
「あなたならきっとできる」「私も最初は不安だった」
そんな“共感”を混ぜながら、少しずつ信頼を築いていく巧みさがありました。
気づけばZoomで説明を受け、登録料・教材費・サポート費で合計20万円。
「これで本気になれる」と自分に言い聞かせ、支払いました。

でも、入金した途端に返信が遅くなり、講座の中身はスカスカ。
質問をしても、「まずは信じて行動してみて」と言われるばかり。
数週間後には連絡が途絶え、アカウントは消えていました。

今思えば、いくつも“おかしいサイン”はあったんです。
「契約書がない」「運営会社の住所が曖昧」「特定商取引法の表記がない」──。
でも、当時の私はそれを“信じたい気持ち”で見ないようにしていました。
現実を直視する勇気よりも、「裏切られたくない」という弱さのほうが勝っていたんです。

あのときの私は、詐欺に遭ったというよりも、
“自分の希望を人に委ねてしまった”んだと思います。
そしてその気づきこそが、私の中で“守る力”を育てる最初の一歩になりました。

参考:消費者庁|SNSなどを通じたもうけ話にご注意

甘い話に共通する3つのサイン

詐欺や怪しい副業に共通する“甘い話”には、実は明確なパターンがあります。
言葉の選び方、伝え方、空気の作り方――どれも「信じさせるため」に計算されています。
私が20万円を失って初めて気づいた、“危険を見抜く3つのサイン”を紹介します。

①「必ず」「誰でも」「簡単に」──断定ワードの罠

「必ず稼げます」「誰でもできる」「簡単に成果が出る」
この3つの言葉がセットになっていたら、ほぼ赤信号です。
人は“迷っているとき”に、こうした強い言葉に救いを求めます。
私も当時、「誰でもできる」という一言に安心してしまいました。
でも現実は、“誰でも”の中に責任は含まれていません。
「断定」は安心を装う魔法の言葉なんです。

② 先にお金を払わせる仕組み

「信頼の証に、登録料だけ先に」
「成功するには“本気の覚悟”が必要」
そんな言葉で支払いを促してくるパターンも典型的です。
支払いを“信頼の証”にすり替えることで、冷静な判断を奪っていきます。
私が支払った20万円も、まさにこの“覚悟ビジネス”の中にありました。

③ 「秘密」「特別」「限定」──閉じた空気で囲い込む

「ここだけの話」「あなたにだけ教える」「特別なルート」
この“限定感”も甘い話の鉄板です。
人は「選ばれた」という感覚に弱い。
でも、ビジネスの世界で“秘密”が多いのは、透明性がない証拠です。
情報をオープンにできないものは、信頼できない。
たとえ魅力的でも、一歩引いて冷静に見てほしいです。

結局、どの詐欺も構造は同じ。
不安を刺激して、安心を売る。
その安心の裏には、現実を見せない巧妙な設計があります。
「楽に稼げる」という言葉は、いつだって“努力の痛み”を隠している。
だからこそ、私たちは“甘い言葉”より“地味な真実”を選ぶ勇気を持ちたい。

参考:金融庁|詐欺的な投資勧誘等にご注意ください

騙されやすい心理の裏側

人は、弱っているときほど“希望の言葉”に惹かれます。
副業詐欺も投資詐欺も、その入り口にあるのは「不安」と「願い」。
私が騙されたときも、心の中にはこんな感情がありました。
──「このままの自分じゃ嫌だ」「何かを変えたい」「誰かに認められたい」。

詐欺の手口は、そんな心の隙を静かに見抜いてきます。
彼らは「夢」を売っているようで、実は「安心」を売っているんです。
“あなたは大丈夫、必ずできる”という言葉は、弱った心にとって麻酔のように効く。
私もその言葉に救われたような気がして、気づけば冷静さを失っていました。

でもね、だまされる人は「欲張りな人」ではありません。
むしろ、誠実で、がんばり屋で、信じる力が強い人ほど狙われる。
信じる力がある人は、他人を疑うことを「悪いこと」だと思ってしまうから。
それが、優しさの裏側にある“脆さ”なんです。

詐欺師たちは、その優しさを利用します。
「信じる=前向き」と思わせて、考える時間を奪う。
断ることに罪悪感を抱かせ、選択肢を狭めていく。
人の善意を利用するのが、彼らの最大の技術。

もし今、過去の自分を見つめ直すとしたらこう伝えたい。
「信じたあなたは間違っていない。
間違っていたのは、あなたの信じる気持ちを利用した相手の方だ」と。

だからこそ、私は思います。
“疑うこと”は、自分を守る優しさ。
相手を否定することではなく、自分を大切にするための行動です。
人を信じる力を、これからは「見極める力」に変えていきましょう。

「信じたかった。でも、信じたがゆえに傷ついた。」
──その痛みを無駄にしない生き方が、きっとある。

“守る力”を育てるために私が始めた3つの習慣

20万円を失ったあと、私は一度お金のことが怖くなりました。
何かを信じることも、挑戦することも、全部間違っていたように思えたんです。
でも、そこで気づきました。
「守ること」と「疑うこと」は違う。
疑うのは怖さから。でも、守るのは“自分を大切にする勇気”から。
その境界を取り戻すために、私は3つの小さな習慣を始めました。

①「稼げる」より「信頼できる」を基準にする

SNSやネットで副業を探すとき、私はまず“人”より“情報源”を見るようにしました。
フォロワー数や派手な実績よりも、根拠・実名・運営情報
特定商取引法の表記があるか、金融庁や消費者庁に登録されているか。
小さなチェックの積み重ねが、いちばんの防御になります。
信頼は“キラキラ”ではなく、地味な透明性の中にあるんです。

② 即決しない。“24時間ルール”を作る

昔の私は、「今だけ」「今日中」という言葉に弱かった。
でも、時間を置くと冷静さが戻る。
たった一晩で、心の温度が下がって、見えていなかったものが見える。
今は、どんなに魅力的な提案でも24時間考えてから決めることにしています。
焦らなくていい。チャンスは“決断の速さ”ではなく、“選択の確かさ”で掴むものだから。

③ 公的情報をブックマークしておく

私は今でも、金融庁や消費者庁の注意喚起ページを定期的にチェックしています。
最新の詐欺手口やトラブル事例は、知っておくだけで自分の盾になる。
「知ること」は、いちばん静かな防御。
知識はあなたを変える武器じゃなく、あなたを守る“予防線”です。

この3つの習慣を続けるうちに、私はようやく気づきました。
守る力を持たなければ、稼ぐ力も活きない。
お金を増やすより先に、自分の価値を守れる人でありたい。
それが、“だまされ女子”を卒業するいちばん確実な道だと思っています。

現実を知ることは、冷めることじゃない

20万円を失ったあの日、私は現実が嫌いになりました。
「世の中なんて、結局はずるい人が得をするんだ」と思った。
でも、本当の現実はそんなに単純じゃなかった。
現実は、ただ“知る人”と“知らない人”の間に静かに線を引いているだけだったんです。

その線を越えた瞬間、私は少しだけ強くなれました。
情報を鵜呑みにせず、根拠を探し、疑問を持つようになった。
誰かの「成功」に憧れるより、自分の「納得」に生きたいと思えるようになった。
それが、私がこのブログを始めた理由です。

「現実を知る」ことは、夢を捨てることじゃない。
むしろ、夢を叶えるための最初の準備。
希望を持つためには、まず地面を見なきゃいけない。
地に足をつけた夢は、ちゃんと根を張るから。

副業も、お金も、人間関係も。
大切なのは、“信じること”より“選べること”。
自分の軸で選ぶ力があれば、誰かに振り回されることはありません。
それが「現実を味方につける」ということ。

そして今なら言えます。
あの20万円は、私にとって“授業料”でした。
高かったけれど、そのおかげで私は「だまされない力」を手に入れた。
現実は甘くない。けれど、その苦さも、生きていくうえでの味だと思える。

現実は甘くない。
でも、知ることでちゃんと守れるようになる。
次にだまされないために、今日の一歩を踏み出そう。
── No Sugar Life / 橘もえ

 

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